コロナ禍の旧盆始まる つつましく祖先の霊供養

仏壇に手を合わせる崎枝孫芳さん(前列右から2番目)と親族=8月31日午後7時ごろ、崎枝さん宅

 沖縄は8月31日、旧盆入りし、初日の迎えの日(ンカイピー)は各家庭で親族が集まり、グショー(あの世)から祖先の霊を迎え入れた。今年は新型コロナウイルスの影響で旧盆の帰省を自粛する動きがあり、例年より少ない人数で、つつましく旧盆行事を行う家庭も多い。各地域では、石垣島のアンガマや波照間島のムシャーマなどの伝統行事も中止され、異例の静かな3日間となる。

 石垣市石垣の崎枝孫芳さん(71)宅では、弟の剛さん(69)、純夫さん(65)、剛さんの息子で人気バンド「きいやま商店」メンバーの大樹さん(44)、孫芳さんの息子で同メンバーの将人さん(43)の家族ら12人が集まった。仏壇に雑炊(ジューシー)を供え、午後7時ごろ、そろって手を合わせた。
 孫芳さんによると、コロナ禍で沖縄本島や本土に住む親族が帰省を見合わせた。母親の好さん(91)が入院中ということもあり、例年よりこじんまりした旧盆。「ご先祖様には皆が健康で、家族が繁栄するように見守ってほしい」と願った。
 大樹さんは「例年とは違って、静かな旧盆という感じがする。こんな状況でも、お盆を迎えることができてうれしい」と語った。純夫さんは「3日間、ご先祖様を気持ち良く迎えたい」と期待した。
 1日は旧盆の中日、2日は送りの日となる。

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