八重山広域市町村圏事務組合(理事長・中山義隆市長)は3日、新型コロナの影響から、11月に予定されていた「2020全国のやいまぴとぅ大会」の開催延期を発表した。代替案として、応援リレーメッセージ・プロモーション映像を年度内に制作し、県内外に「元気を届けたい」としている。
同大会は全国各地の八重山出身者が3年に1度集い、さまざまな催しがなされる。
11月の石垣島まつりとの共同開催を予定していたが、コロナの終息が見えず、秋冬にかけての感染拡大が予想されていることから、延期を決定した。
同組合は延期について、コロナの終息やワクチン等の開発・普及など、万全の医療体制が構築されるまでとしている。
代替案として、八重山関係者へ向けた応援リレーメッセージ・プロモーション映像の製作を挙げ、県内外に発信していくとしている。
映像は、「新型コロナに負けるな!やいまぴとぅ!」を合言葉に、石垣市編・竹富町編・与那国町編の3部構成で、八重山在住者のメッセージを基に編集する。
八重山関係のミュージシャンなどからの応援メッセージや、コロナの影響で中止・延期となった各地の伝統行事の映像も多用し、視聴者に行事の追体験感や里帰り感を演出していく。
映像は3市町のホームページなどでアップし、県内外の各郷友会や関係機関にDVD版でも配布する。
また、八重山に関する広報媒体へ、QRコード化した映像を提供し、全国へ発信していく予定。
理事長の中山市長は3日午後、市役所町議室で会見を開き、「コロナが終息した折には、全国各地から集まっていただいて、いい大会ができるように準備したい」と期待した。