清涼飲料水「ゲンキクール」などを製造・販売している㈱八重山ゲンキ乳業(新賢次代表取締役)が、紙パック製品としては約30年ぶりとなる新商品の紅茶飲料「ゲンキさんぴん茶ミルクティー」を完成させた。
同商品の構想を練り始めたのは昨年の初め頃。従来は男性寄りの商品が多かったことから、女子中高生にスポットを当てて同社自慢の「牛乳」と、「楽しさ」「ご当地感」を出す商品開発を思案し、さんぴん茶を使ったミルクティー案が浮かんだ。
しかし、さんぴん茶の香りと風味の出し方に悪戦苦闘し、「ゴールがあるのか」(新研次郎営業部長)と行き詰まるほどだったという。
10回以上もの試行錯誤の末に、最後まで微調整を重ね続け、このほど、完成品へとたどり着いた。
同商品はミルクの甘さとさんぴん茶のほのかな香りが特徴で、「年中飲んでほしい」との思いから、夏でもさらりと飲めるよう、さっぱりとした味に仕上げている。
紙パック製品としては酪農牛乳、ゲンキクール、コーヒー入り清涼飲料「ゲンキカフェ」に続く4商品目で、約30年ぶりの新商品となる。
パッケージもミルクティー市場の中心層である10~20代女性の好みに合う、淡いカラーの華やかなデザインを採用した。
新型コロナの影響で販売の適切な時期にも苦心したが、「観光客の人にも楽しんでほしかったが、まず地元の方から手に取っていただき、この時期に出すことで明るいニュースのプラスになれば」(同)と期待する。
新代表は12日、あざみ屋事務所で会見を開き、「長年の試行錯誤、飲んでいただければ」とPRした。
希望小売価格は946㍉㍑が220円(税別)、473㍉㍑が125円(同)。
16日以降、石垣市内スーパーから順次販売され、市内コンビニには28日以降に店頭に並ぶ予定。