石垣市議会は18日の最終本会議で、市当局が提案した農業委員19人の人事案件を無記名投票で採決し、5人の選任を不同意とした。
市によると、農業委員には38人の応募があった。市は川満誠一副市長を委員長とする選考委員会を設置し、市内を東部、西部、南部、中部、北部の5区域に分け、東部と南部で13人、中部、北部、西部で6人の候補者を選んだ。地域別のバランスのほか営農形態、男女比なども考慮し、投票を行ったという。
採決の方法は、野党が無記名投票を主張したのに対し、与党は議員の責任を明確化すべきとして起立採決を求めた。採決の結果、賛成多数で無記名投票が決定。19人の人事案件に関し、一人づつ無記名投票を繰り返した。不同意とされた5人は、いずれも11対10の僅差だった。
関係者によると、与党は19人全員の選任に同意する方針で採決に臨んでおり、不同意となった5人に関しては、与党の「未来」会派が野党に同調した可能性がある。
市農業委員会事務局によると、農業委員に欠員が発生しても、業務に支障がない限り、選任された14人の委員だけで農業委員会を設置できる。だが農業委員選任に関する規則では、委員の6分の1以上が欠けた場合、委員を補充する必要があり、5人を選任できなかったのは、このケースに該当すると見られる。
新たに選任された農業委員は次の皆さん。▽砂川拓也(39)=星野▽仲底正道(62)=川平▽伊敷繁光(72)=名蔵▽兼元光誠(65)=野底▽長嶺園子(61)=川原▽上地正宏(65)=登野城▽玉津英子(71)=宮良▽石嶺真実(34)=明石▽仲大盛吉幸(63)=真栄里▽嘉良直人(50)=白保▽内原和彦(53)=白保▽田村秀光(67)=平得▽本若武浤(71)=大浜▽宮良栄福(61)=宮良