秋の大型連休「シルバーウイーク」(SW)4連休の初日となる19日、新石垣空港(南ぬ島石垣空港)の国内線旅客ターミナル到着ロビーでは羽田、関西国際空港、那覇など各空港から多くの観光客が訪れ、空港は久しぶりの活気に包まれた。石垣空港ターミナルビルによると、この日は予約ベースで約4500人が同空港に到着しているという。
SWに合わせ、県全体で新型コロナ感染予防をアピールしようと、18日には沖縄観光コンベンションビューローが那覇空港でマナー啓発キャンペーンを実施。
石垣市観光交流協会でも19日、青年部約10人が新石垣空港で観光客らにマスク1000枚と感染対策啓発のチラシ、八重山青年会議所のオリジナルポストカードを配布した。
西仲野正巳事務局長は「久しぶりに活気がある。タクシーの回転も良く、バスの利用者も良い様子。石垣はまだ暑いので解放感も出ると思うが、今一度、衛生マナーを心に留め、皆で感染防止を」と呼び掛けた。
請盛真実青年部長(37)は「観光客のマスク着用率も高いし、各観光事業者の方でも対策を整えている。安心・安全に楽しんでほしい」と話した。
現地集合したダイビング仲間の30代女性=千葉県=と50代女性=福岡県=は、1月から計画していた石垣行き航空券をこれまでに3度キャンセル。今回、ようやく来島が実現した。
「来島して島の方に迷惑をかけてはいけないので、飛行機の中でも感染対策をした」と、フェイスシールド付きの帽子を持参。
3泊4日の旅行だが、別々の地域から来島したため、ホテルの部屋も別々にする徹底ぶりという。
大学時代の友人8人で観光する20代男性グループの中には、来島前に会食を控えてきたという人も。「せっかく社会人になったので、お金を落としていきたい」と意欲を見せた。
同日午前、多くの観光客が竹富町内の島々を回ろうと、ユーグレナ石垣港離島ターミナルも久々の活気を取り戻していた。
GoToキャンペーンを利用し、兵庫県から家族3人で来島した30代男性は「(歓迎されないのではと)心配していたので、八重山ではどういう制約があるかを調べて来た。ご迷惑をおかけしないよう、マスク・手洗いをしっかりしたい」と話した。