台湾メディアの報道によると、尖閣諸島(石垣市)周辺で海上保安庁の巡視船と、台湾の宜蘭県蘇澳鎮の漁船による接触事故で、漁船は漁具が領海内に流され、これを回収するため領海内に入ったと説明していることが分かった。
台湾外交部(外務省)によれば、漁船は27日午後、同諸島の領海付近で操業中、漁具を拾うために領海内に入ったところ、巡視船が警告をせず急速で接近して船の後部を同漁船の船首部分に接触させてきたと主張しているという。
同県の林姿妙県長(知事)は28日、日本側の対応を不適切として抗議の意思を表明し、同船が所属している蘇澳漁会(漁協)の蔡源龍理事長は、漁具が急に流れてしまったなら拾うのは当然であるとして、日本側の対応に配慮がなかったとしている。