VERA存続に前向き 文科相来島、高校生と面会

八重山高校の有志「ベラジニア」メンバーと面会した萩生田文科相=29日、VERA石垣島観測局(ベラジニア関係者提供)

 萩生田光一文部科学相が29日石垣入りし、予算削減で来年度以降の存続が危ぶまれている国立天文台のVERA(ベラ)石垣島観測局を視察した。同観測局の存続を求める八重山高校生徒の有志「ベラジニア」のメンバー6人とも面会した。このあと訪問した石垣島天文台で萩生田氏は「八重山高校の生徒から存続に向けた要望を頂いた。最南端のこの施設が、さらに大きな役割を果たせるよう、文科省としてもしっかりサポートしたい」と述べ、存続に前向きな姿勢を示した。

 高校生たちはこの日、市役所に中山義隆市長を訪れ、同観測局存続に協力を要請。この日が偶然、萩生田文科相の石垣入りと重なったことから、中山市長が急きょ文科省側と調整し、同観測局で萩生田氏と高校生の面会が実現することになった。
 関係者によると、高校生たちは自らの活動を報じた新聞記事を萩生田氏に渡し、同観測局の存続を直訴。萩生田氏は「市民がVERAを大切にしていることは承知している」と応じた。現在の研究活動は2022年まで継続し、その後は別の研究に移行する可能性があるとの見方も示した。
 高校生の活動について「VERAを守っていく人が必要になる。このような活動はありがたい」とも述べた。石垣島天文台やVERA観測局を観光に活用する方向性を地元と共に検討する意向も示したという。面会時間は約10分だった。
 萩生田氏はこのあと、石垣島天文台で関係者と意見交換した際、VERAプロジェクトの中心になっている水沢VLBI観測局も視察したことを報告した。各地のVERA観測局の存続を求める声が上がっていることを踏まえ、今後の方向性を検討していると見られる。
 30日には石垣市内の小学校を訪問。その後沖縄本島へ向かい、沖縄科学技術大学院大学などを視察する。

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