8月求人 大幅減少 5月に次ぎ2番目の下落 八重山職安管内

 八重山公共職業安定所管内(石垣市、竹富町、与那国町)の8月の新規求人は217人で前年同月より52・3%減ったことが分かった。下落率は新型コロナウイルス感染拡大で過去10年間で最も下がった5月に次いで2番目に大きい。安定所は「感染再拡大の影響で雇用情勢が危機的状況に陥る可能性がある」と危機感を抱いている。

 安定所によると、今年の新規求人は月別に1月549人、2月949人、3月449人、4月258人、5月203人、6月300人、7月338人。
 前年同月と比べた増減率は1~2月はプラスで感染拡大の始まった3月にマイナスに転じ、全国的に第1波に見舞われた5月に57・7%減に落ち込んだ。6~7月は持ち直しの兆しを見せたが、8月は5月に続いて再びマイナス50%を割り込んだ。
 7~8月の第2波の襲来で沖縄県の感染者が急に増え、石垣市と西表島(竹富町)でも集団感染が起きて観光客が減り、観光業を中心に経営環境が悪くなったことが響いた。
 8月の新規求人の主な業種別内訳は宿泊業29人(前年同月比81・8%減)、医療・福祉業47人(47・2%減)、卸売・小売業19人(61・2%減)、建設業4人(71・4%減)となっている。
 求人の減少に伴い、8月の有効求人倍率は0・71倍で前年同月より1・04ポイント下がった。5月以降4カ月続きで1倍を切っている。県全体は0・67倍だった。
 真壁朝文所長は「東京も対象に入ったGoToキャンペーンによる景気刺激に期待したいが、感染がさらに広がれば、これまで持続化給付金や雇用調整助成金などの公的助成で雇用持続できた事業所も持ちこたえられなくなり、雇用情勢が危機的状況になる可能性がある」と話している。

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