【那覇】第一交通産業(黒土始会長)は23日、県内のバス会社4社と合同で新那覇バスターミナル落成記念出発式を開催した。新バスターミナルは、モノレール旭橋駅周辺地区の市街地再開発事業「カフーナ旭橋A街区」の1階と地下1階に位置し、10月1日から運用が開始される。この日は、開業を記念して、テープカットや地域の子どもたちを乗せたバスツアーも行われ、多くの家族連れでにぎわった。あいさつした黒土会長は「我がことのようにうれしい。待ちに待った」と述べ、運用開始を祝った。
「カフーナ旭橋A街区」は地上11階、地下1階の複合施設で、オフィスや商業施設「オーパ」などの民間エリアと、新県立図書館や観光案内所などの公共施設が入居する。また、350台が収容可能な立体駐車場も完備する。バスターミナルも同施設の一角として入居。大型バス40台が入るターミナルと、乗り降りの場所を分けたプラットホーム、コンビニ、デジタル表記で運行状況などを示す案内版を備えた待合所などで構成される。
「オーパ」は10月中旬、新県立図書館は年末に順次、開業する予定。
同ターミナルは、空港直通のモノレールである「ゆいレール」の旭橋駅と直結する。観光客によるバスを利用した県内全域へのアクセスが、今まで以上にやりやすくなる。
第一交通産業の田中亮一郎社長も「(バスターミナルの)上にお店が入り、全て開業したら、どうなるか。すごく楽しみだ」と笑顔を見せる。運用開始の10月1日からダイヤも同ターミナルを基点に新設。旧ターミナルと比較し、バスの収容数も増加したため、渋滞などの改善も期待される。