石垣市のマルゲン水産のカツオ漁船「第1源丸」が8日、石垣港に今期最後の水揚げをした。源丸は八重山漁協所属で唯一のカツオ船で漁協としても今年の漁を終えた。新型コロナウイルス感染拡大で漁期が短く、漁獲量も前年の半分に満たなかった。
源丸は朝に石垣島の南東沖で200㌕を漁獲し、午前に水揚げした。台風14号の接近に伴うしけと餌の小魚の生きの悪さが響いて漁獲量は少なく、魚体も小さめが目立った。
味は「脂が乗ってうまい」という。1㌕300円で取引され、市内の鮮魚店に出回った。
今期はコロナ感染症による航空物流の停滞で初出漁が7月と例年より1カ月遅れた。漁にも恵まれず、総漁獲量は24㌧で前年(56㌧)の5分の2にとどまっている。
上地源船長(30)は「コロナで良くないシーズンだったが、八重山でただ1隻のカツオ船なので漁の灯を消さないよう来年も頑張りたい」と話した。