【金波銀波】米大統領選で、CNNテレビが放送した副大統領候補の…

 米大統領選で、CNNテレビが放送した副大統領候補の討論会は中国でも中継された。しかし、共和党ペンス副大統領が新型コロナウイルス感染拡大について「中国に責任がある」と追及し始めると、突如、放送が中断された。中国政府の検閲だ◆中国国内での海外放送はNHKも含め、天安門事件など、中国政府に都合が悪い話題は視聴不能になる。インターネットでも中国政府に批判的なワードは検索不可能だ。ペンス氏の発言が遮断されたのは、国民から思想や言論の自由を奪うことを当然視する中国の「闇」を浮き彫りにした◆徹頭徹尾、中国に批判的だったペンス氏に対し、対抗馬である民主党ハリス上院議員は「米国は中国との貿易戦争に負けた」「世界ではトランプ大統領より習近平国家主席を尊敬する人が多い」と、中国寄りの発言を繰り返した◆一般的に「米国は民主党も共和党も厳しい対中姿勢で一致する」と言われるが、討論会を見る限り、そうとも思われない◆各種世論調査では民主党バイデン氏の優位が鮮明で、ハリス氏への支持も急上昇している。だが、両氏のあいまいな対中姿勢は問題視されないのか。中国に対抗できる唯一の「超大国」としての責任を、米国人自身が自覚していないなら、こんな不気味なことはない。  (N)

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