心身ともに健康で明るい豊かなゆとりある市民生活を推進するイベント「石垣市スポーツ・レクリエーション祭」(主催・石垣市体育協会、市)が11日、市総合体育館メインアリーナで開催された。来場した市民らは体力の現状を把握したり、軽スポーツに親しんだりしながら、それぞれが健康増進への道を楽しんだ。
体力測定では、小学生以上65歳未満は①握力②上体起こし③長座体前屈④反復横跳び⑤20㍍シャトルラン⑥立ち幅跳び―、65~79歳は①握力②上体起こし③長座体前屈④開眼片足立ち⑤10㍍障害物歩行⑥6分間歩行―をテストし、体力年齢を判定した。
3世代4人で体力測定に臨んだ、平真小6年の東山夕夏(ゆな)さん(12)は「体力には自信がない」と言いながらも、反復横跳びで50点を記録。
スポーツ庁がまとめた「2019年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」の全国平均、小学女子40・14点、中学女子47・25点を上回った。
今後の課題として「身体が硬くて長座体前屈が全然ダメ。お風呂上りにストレッチなどしたい」と話した。
母・順子さん(45)は「結果は思っていた通り(悪かった)。今後は朝のウォーキングで体力を付けたい」と話し、「母の誘いがあって皆で参加したが、楽しい時間が過ごせた」と笑顔を見せた。
このほか参加者らは、輪投げやミニトランポリン、フラフープなどの軽スポーツ体験や、球を投げ合い小さな標的球に近づけることを競う「ペタンク」体験を通じて、楽しみながら汗を流した。
同協会の宮良昌招会長は「自分の体力を知るのに適したイベント」とより多くの参加を求め、「地域のリーダーに歩くことやラジオ体操を広めてもらいたい」と市民の健康増進を願った。
市スポーツ交流課の松本当史課長は「市は現在、住民が歩いたり、走ったりした距離を自治体単位で競うイベント『オクトーバー・ラン&ウォーク2020』に参加している。市民の健康増進のきっかけの一つになれば」とPRした。
市スポ・レク祭は毎年10月に開催されており、同協会が主催してからは2回目。今年度は新型コロナ感染拡大防止の観点から開会式を中止した。