第21回八重山郡畜産共進会が23日、八重山家畜市場で開かれ、出品された和牛計30頭の体格や栄養度、総合的なバランスなどを審査した。審査では5部門各3頭の計15頭が入賞し、11月に糸満市で開かれる県共進会には、狩俣和紀さん(桃里)の「やす」号など6頭が選ばれた。
共進会には石垣市内から22頭、黒島から6頭、西表島から1頭、与那国島から1頭の計30頭が出品。入賞牛は石垣市内が10頭、黒島が4頭、与那国島が1頭だった。
審査委員長の砂川尚哉八重山家畜保健衛生所所長は、表彰式で「バランスのとれた牛が多かったが、栄養度が7を超えている牛が9頭もいた。太り過ぎとならぬよう、飼育管理の徹底を」と講評した。
狩俣さんは成雌1類で1席、若雌2類で2席を獲得し県共進会出場を決めたほか、成雌2類でも2席に入賞。成雌1類では、昨年の県共進会(若雌2類)で1席を受賞した、見里昇さん(黒島)の「ふくゆめ」を破った。
狩俣さんは「自信はあったが、実際に並んでみると『ふくゆめ』の迫力はすごかった。栄養度を上げ過ぎないよう、牛に多様な運動をさせることに気をつかっている。県大会では1席を目指すのみ」と抱負を語った。
入賞牛出品者は次のみなさん。◎は県共進会出品。(敬称略)
▽成雌1類=①◎狩俣和紀(桃里)②◎見里登(黒島)③石垣芽衣(大川)
▽成雌2類=①宮良実辰(宮良)②狩俣和紀(桃里)③石垣貴昭(白保)
▽若雌1類=①◎島仲治伸(黒島)②◎下地太(黒島)③大浜雄樹(大浜)
▽若雌2類=①◎比嘉春江(与那国)②◎狩俣和紀(桃里)③古波蔵牧場(新栄町)
▽雌子牛=①多宇正栄(白保)②多宇克弘(白保)③渡邉みくに(黒島)
▽県農林水産部長賞=比嘉春江②県畜産振興公社理事長賞=狩俣和紀、宮良実辰、島仲治伸
▽県家畜改良協会会長賞=多宇正栄
▽県農業共済組合長賞=比嘉春江▽消毒励行衛生優良賞=小嶺博泉
▽優良育種価賞=大松久吉