石垣市議会の平良秀之議長ら議員団は16日、加藤勝信官房長官と首相官邸で面会し、石垣市の尖閣諸島周辺で中国海警局の船による領海侵入が続いている問題に絡み、市議による尖閣上陸と視察・調査を支援するよう求める市議会の意見書を手渡した。
加藤氏はその後の記者会見で「政府は周辺海域の安定的な維持管理のため、原則として政府関係者を除き上陸を認めない方針だ」と述べ、否定的な見解を示した。
平良氏は面会で「2012年の国有化以来大変厳しい状況に置かれている」として、日本漁船が追尾されたことも訴えた。加藤氏は、中国側に抗議していると説明した上で「漁業者の皆さまをしっかり守っていく」と述べた。
要請後、平良氏は「過去にないほど多くの大臣に会い、市議会の声を聞いてもらった意義は大きい」と強調した。
平良氏は15日に茂木敏充外相や小泉進次郎環境相らにも同じ意見書を提出した。16日には国土交通省の鳩山二郎政務官にも要請した。