新型コロナ「追放を」 石垣もアマビエ凧揚がる 全国一斉に終息祈願

「大空高くみんなの願いを!2020」と「願・コロナ終息」を掲げた凧=17日午後、南の浜町緑地公園

 世界中の「新型コロナ終息」への願いを込め、全国の凧揚げ愛好家らが17日、各地で一斉に凧を揚げた―。

 天然痘が大流行した奈良時代に、平城京で疫病退散祈願を行なった歴史に因み、平城宮跡管理センター=奈良市=が、全国一斉にコロナ終息を願うイベント「大空高くみんなの願いを!2020」として企画した。
 各地の凧揚げ愛好団体などに呼びかけ、北海道から沖縄まで17道府県の22カ所で開催が決定。
 悪天候により18日に延期を決めた地域もあったが、開催された地域の様子は専用アプリで中継された。
 八重山地域では、八重山凧愛好会(仲間清隆会長)のメンバーらの主導で石垣市南の浜町緑地公園で実施した。
 同会会員と市民ら約50人が参加し、アマビエ凧などを含む30ほどの凧を揚げた。
 安藤夕海(ゆうな)さん(11)=宮良=は「コロナが終わったら冬休みに京都と石川のおじいちゃんの所へ行ける」と終息を祈願。
 三本木善吾さん(77)=登野城=は中国の民間信仰の魔よけの神「鍾馗(しょうき)」を描いた凧を揚げた。「コロナでイベントが中止になる中、やっと揚げられた」と喜んだ。
 八重山署組織犯罪対策課は「暴力団追放」の幟(のぼり)を凧に仕上げ、「コロナ追放」と書き加えた。新城玄太課長は「反社会勢力をゼロに、そしてコロナも追放できるように」と願った。
 仲間会長は「互いに気を付けて感染防止し、一日も早く元の環境に戻れるように願っている」と話した。
 日本書紀に継ぐ正史「続日本紀(しょくにほんぎ)」には、第代聖武天皇の治世である天平7(735)年と同9(737)年に天然痘が大流行したこと、聖武天皇が同15(743)年、天地の安泰とあらゆる生命が栄えることを願い、大仏の造立を命じたことが記される。

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