【金波銀波】電波の周波数帯の利用権を…

 電波の周波数帯の利用権を競争入札にかける「電波オークション」。今年のノーベル経済学賞では、適切な落札価格を導く理論の発展に貢献した米大学の2氏が選ばれた◆日本では電波オークションが実現していない。なぜか。テレビ局が支払う電波利用料は競争入札の場合と比べ百分の一程度だという。つまりはそういうことである。電波への新規参入を阻むマスコミが後生大事にする「自由」とは、所詮その程度のことである◆テレビ局のタブーが電波オークションなら、新聞社のそれは「日刊新聞紙法」だろう。同法では新聞社の株式は自社の事業に関係のある者に限ることが可能と定まる。譲渡がなければ買収もない。経営陣は緊張感なき報酬を手に入れ、その新聞社がテレビ局の株をも所有する。つまりはそういうことである◆「金が敵(かたき)」―。金銭のために苦労したり身を滅ぼしたりすることが多いことを指す。本当の敵は己自身だが、カネに魅了された者はあらぬ落とし穴に嵌まる警句であり、カネが絡むとあらぬ恨みを買うという警句でもあろう◆テレビで電波オークションに触れれば干され、新聞社で同法に触れれば降ろされるとも聞く。本欄で「S」の文字を見なくなったら、つまりはそういうことである。      (S)

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