石垣市商工会青年部(吉田大介部長)、同青少年育成委員会(大浜俊委員長)が18日、国立天文台VERA石垣島観測局の存続を文部科学省に直訴するための署名呼び掛けをメイクマン石垣店で実施した。午後1時からの6時間で292筆が集まった。
署名には市民の幅広い世代が協力し、部員らに「頑張って」などと声援を送った。
与那覇雪奈さん(28)=登野城=は「10代のころから、ドライブで毎年必ず行っている。最近は子どもを連れて。ライトアップの光もきれいだし、(電波望遠鏡が)動いてところを偶然見ると『今日は良いことありそう』と思う」と笑顔を見せた。
山崎由希子さんは息子の航輝君(大浜中2年、14)と娘の碧海(あいみ)さん(大浜小5年、11)と一緒に署名に協力。「これが日本にあることだけでも誉(ほまれ)なことだと思うのに、なくすというのは意味が分からない」と強調した。
航輝君は「いろいろな研究をしているから、無くなったら情報などもなくなってしまい、嫌だなと思う」と継続を願った。
吉田部長は「地元の子どもたちが宇宙というものを身近に考える施設があるのは素晴らしいこと。ベラに関わって勉強した学生が良い体験ができたと思い残そうとしている。次の世代にもつなげたい」と意欲を見せた。
同部は現在、署名台を市商工会、市役所、市立図書館、結い心センター、健康福祉センターの5カ所に設置した。
今月31日には国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹(まれき)所長を講師に招き、オンライン講演会を開催する予定。
署名活動は11月7日まで。目標は1万5千筆。