ゴルフ場運営会社「ユニマットプレシャス」(本社東京)が石垣市にゴルフ場を建設する計画で、経済産業省は地域未来投資促進法に基づき、事業を後押しする県と市の基本計画に同意した。市内の大規模開発が同法の適用を受けるのは初めて。開発規制が緩まり、市内初の本格的なゴルフ場建設に向けて一歩踏み出した。
国によると、計画は自然環境や地理的条件など地域の特性を活用した事業の生み出す経済的効果があり、効果を最大化する自治体の取り組みを支援する同法の趣旨に添うと判断された。
同意により、予定地の農業振興地域の除外や農地転用がしやすくなり、開発が促進される。今後、市は土地利用調整計画、同社は地域経済けん引事業計画を県に出し、同意、承認を得る。同社は環境アセスメントを進め、市の開発許可を受けて来年度の着工を目指す。
予定地は石垣、新川の農地。127㌶を造成し、18ホールのコースを整備する。
市内にはフル規格のゴルフ場がなく、全国有数の観光地ながら誘客の決め手の1つに欠けていた。市が誘致を進め、同社の事業をバックアップし、県と共同で基本計画を作って8月に経産省に同意申請していた。