国内外からIT関連企業や団体が参加した展示会「リゾテックおきなわ国際IT見本市2020」(主催・同実行委員会)が29日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。情報技術と観光を合わせた「リゾテック」の拡大を目指し、4日間の日程で沖縄初開催となる「EXPOジャパン」と共同開催される。
今年2月には事前に試験的に「プレ開催」され、今回が本格開催。新型コロナウイルス対策として、入退場者のIT管理や検温を行い、規模を縮小して実施する。
「リゾテック」は国内外のIT企業と他産業をビジネスマッチングし、生産性と付加価値の向上を目指す見本市。商談会やセミナー、シンポジウムに加え、31日午後には玉城デニー知事と台湾のデジタル担当大臣・オードリー・タン氏がオンラインで特別対談を行う。
会場は「EXPOジャパン」と共用で、先島の市町村を含む県内自治体や企業もブースを設ける。
開会式で稲垣純一実行委員長は「リゾート観光とITを沖縄で結び付け、全産業の発展と地域振興につなげたい」とあいさつ。新型コロナの感染拡大で社会生活にも変革が求められると指摘した。
富川盛武副知事は「県はリゾテック沖縄をコンセプトにIОT利活用実証事業や先端IT導入、スタートアップ促進・人材育成などの施策に取り組む」と強調。今後も情報通信産業の振興を図り「県民生活と全産業のビジネスモデルをテクノロジーで変革するデジタルトランスフォーメーションを促進する」と宣言した。