世界規模の総合観光イベント「ツーリズムEXPO(エキスポ)ジャパン旅の祭典in沖縄」(主催・日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本政府観光局)が29日、県内で開幕した。国内外から285の企業・団体が参加。フォーラムやセミナー、商談会などが行われ、来月1日まで4日間の日程で行われる。
新型コロナウイルス対策として完全予約制で実施。29、30日は「業界日」で観光関連業者・団体、公官庁、メディア関係者が来場する。31日と来月1日は事前予約した一般客が来訪する。入場は午前午後の入れ替え制で、両日で計2万人が来場予定。沖縄では初開催。
EXPOジャパンは国連とも提携したアジア最大級の観光イベントで、2014年に初開催、今回が7回目。
新型コロナの影響で規模を縮小して開催する。参加企業は対面商談とオンライン商談の双方を実施。開会式では出席できなかった関係者のビデオメッセージが流された。
コロナと共存する「ウィズコロナ」時代を見据え、新しい観光手法の紹介や、自然を活用した観光についてフォーラムも行われる。30日には、石垣市や竹富町が主催する「星空観光」のシンポジウムも行われる。
また、1年前に焼失した首里城の復興を祈念するイベントも現地で開催される。
主催者あいさつで日本観光振興協会の山西健一郎会長は日本国内の観光需要について「7月にスタートしたGoToトラベルで需要が回復し、9月末までの延べ宿泊者数は2518万人に達した」と強調。東京都発着の旅行も解禁され「今後は旅行拡大が期待できる」と話した。新型コロナによる世界的な需要低減の危機を克服すべく「国際交流の復活に向けたメッセージを沖縄から発信したい」と力を込めた。