過去最高㌔単価の8888円 優秀1席、県知事賞受賞 ㈲ヤイマ・ブリーダー・ランチ(石垣) 県畜産共進会

 第46回県畜産共進会(主催・同協議会)の結果が10月30日発表され、肉牛の部で石垣市の農業生産法人㈲ヤイマ・ブリーダー・ランチ(上江洲安生代表取締役)出品の去勢肥育牛が最高賞に当たる「優秀賞1席」を受賞し、入札販売ではキロ単価で過去最高値となる8888円を付けた。石垣からの出品牛で最高賞受賞は2年連続。

 同牛の枝肉重量は547・1㌔、ロース面積90平方㌢、バラの厚さ9・8㌢、皮下脂肪2・1㌢、歩留まり78・9%、霜降りの度合い(BMS)は最高の12。
 ロース面積、バラの厚さ、歩留まりの3項目では総出品数25頭中で最高値だった。
 入札販売ではキロ単価で過去最高値となる8888円を付け、販売価格486万2625円(税別)となった。
 同牛は父・球美乃花、母の父・美国桜、母の祖父・安茂勝。黒島で生産され、10カ月のとき同法人が導入した。
 強い腹づくりや霜降りを左右するビタミン量の調整など、とにかく細かく丁寧に牛と向き合ってきた。
 飼育をしている峰岸寛子さんは「ストレスなく、いっぱい食べていっぱい寝る環境を整えているが、自分のやり方が正しいのかはいつも不安」と振り返り、「良い牛ができ、いろんな人から祝福され、良かったと思う」と喜んだ。
 今回は「優秀賞1席」と共に、特別表彰として「県知事賞」も受賞しているが、上江洲代表は過去10年ほど挑戦し、一度も入賞はなかったという。
 「一度は入賞を、と目指してきたが、一気に1席に。全国の共進会に出してもおかしくないレベル。名誉なことだが、石垣での一般出荷で恥ずかしくないようにしたい」と気持ちを引き締めた。
 共進会の出品条件は県の種雄牛を父に持つ去勢肥育牛。八重山からは5頭が出品された。
 新型コロナの影響で肉用牛の部と乳用牛の部は開催されなかった。

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