VERA(ベラ)石垣島観測局の存続を求める八重高生の有志7人のグループ「ベラジニア」が1日午後、存続への最後の署名活動をメイクマン石垣店で行なった。生徒の活動をバックアップしている石垣市商工会青年部(吉田大介部長)とともに実施。市商工会の署名活動は終盤を迎え、店舗署名は今回で終了し、今後はオンラインと市内に設置した専用署名台でラストスパートをかける。
生徒らはこの日、新型コロナ感染防止を考慮し、午後1時からの1時間だけ実施。若い力の影響によるのか、商工会のPRの積み重ねか、「市商工会メンバーだけの場合より、ハイペース」(同会、西表淳さん)で署名への協力が集まっていた。
署名は他地区のVERA観測局存続を求める署名と一緒に今月中に萩生田光一文部科学大臣に提出する予定。
生徒らの約2カ月の署名活動への取り組みはこれで最後となる。
青木宙帆さん(2年)は「結成当初はこんなにも多くの人に協力してもらえるとは思っていなかった」と感謝。
「休みの日に活動するなど大変な部分もあったけど、活動によってVERAのことを初めて知った人も多いと分かった。これを機にVERAのことをもっと知ってほしい」と呼び掛けた。
富本和心さん(1年)は「最初は先が見えなかったけど、いろんな方とも話すことができ、良い方向に向かってきている」と実感し、「私自身、本間所長や天文学者の方のおかげで改めて星への興味が深まった」と感謝した。
仲嶺公平君(2年)は「行動を起こしたことが大きな影響となり、すごいと感じている」、大江みちる君(1年)は「文科大臣に会うという貴重な経験ができた。大臣にも気持ちが伝わったと思う」、宮城幸花さん(同)は「時間を使って署名してくれたり、友達が署名を呼び掛けてくれたり、本当に有り難かった」と振り返った。
市商工会では、6日まで市内4カ所に設置した専用署名台で、7日までオンラインで署名を受け付けている。