自宅の庭で3年前からコーヒーノキ(コーヒーの木)を栽培・収穫している藤井善信さん(66)=石垣市登野城=が、規模拡大のため栽培場所の提供や共同栽培の協力者を募っている。
藤井さんは4年前に東京から移住。三度の飯より大のコーヒー好きで、第二の人生を歩みたいと道路建設のエンジニアを辞め、石垣島でコーヒーの栽培をスタートした。
昨年11月に念願だった実の収穫に初めて成功し、毎日いれたての一杯を楽しんでいる。
現在は規模拡大のため、八重山の土壌に関する調査や自家栽培のノウハウなどを記載した「八重山珈琲(コーヒー)通信」を関係各所に配布。
また、八重山でコーヒー栽培に適した土地の研究資料を作成し、栽培場所の提供や共同栽培を呼び掛けている。
藤井さんがコーヒーの栽培を始めて3年が経つ。2017年にコーヒーノキ50本を植え付けたのが最初の試みだった。台風や日差し対策などの研究を重ね、今日まで50本全ての木が残り、計200㌘の実を収穫できるほどに成長した。
一般にコーヒー栽培は難しいとされるが、藤井さんの収穫した豆でいれたコーヒーは香りが良く、すっきりとした飲み口が味わえる。
藤井さんは今後の目標について「石垣島で名物といえば牛や八重山そば。自分が大のコーヒー通という理由もあるが、果実を使った名産品を増やしたい」と意気込んだ。