八重山殖産㈱(本社・石垣市、中野良平代表取締役)が、石垣島で培養・生産した「ヤエヤマクロレラ」のロシアへの輸出を開始した。同社の輸出実績は昨年と比べ114%増量しており、中野代表は「米国と中国はサプリメント市場のパイが大きく、新しくロシアでも実績を積み重ねていきたい」と意気込んだ。
八重山殖産はヤエヤマクロレラの7割近くを海外の30カ国以上に輸出。昨今の海外需要の高まりから、輸出量は昨年と今年の同期を比べ35・04㌧から40・09㌧と114%増加している。
欧米諸国などではクロレラ製品のニーズが高まっており、パートナー企業を通じてこのほど、ロシアへの輸出を開始した。
輸出されたヤエヤマクロレラは、現地の委託工場で商品化され、ロシア国内の薬局や病院などで販売される。
昨年1月、ヤエヤマクロレラは持続可能な水産資源の国際認証制度「ASC―MSC海藻(藻類)認証」を世界で初めて取得。SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成に貢献していることなどで注目されている。
7日午前11時58分から、RBCテレビ「Aランチ」の「護得久栄昇のうちなー漫遊紀」でも紹介される予定。
中野代表は「数年前から、ロシアの展示会などで参加しており、その手応えを感じていた。機が熟した」と強調。「コロナの時期なので直接出向くことには限界がある。ロシアに強い商社さんのプロモーション活動にも期待している」と話した。
*八重山殖産
1975年石垣市で設立し、78年にクロレラ培養工場を稼働させ、事業を拡大。同社商品「八重山クロレラ粒」は沖縄県優良県産品として推奨されている。