第31回沖縄県高等学校郷土芸能大会(主催・県高校文化連盟)が7日午後、沖縄市民会館で開かれ、八重山から八重山高校、八重山商工高校、八重山農林高校の各郷土芸能部が出演。新型コロナウイルス禍を乗り越え、踊れる喜びを爆発させた。大会は第44回県高校総合文化祭の一環。
八商工は八重山の島々で行われる「種子取祭」で奉納される「黒島節」「世果報節」など複数の伝統芸能をまとめ「果報ぬ世ば給ぅられ」と題し表現した。
八重高は「ユンタ」「仲良田節」「めでたい節」などを披露。労働の喜びや豊穣への願いを表現した。鈴木音羽部長(18)は「楽しい演目で、充実した舞台だった。踊れることへの感謝を演目に込めた」と話した。
八重農は毎年豊年祭で奉納する演目「稲が種子アヨー」「ユンタ」「マミトーマ」などを披露。顧問の東内原聖子教諭は「生徒らが楽しんでやり切った感があり、良かった。コロナ禍でも得るものがあった」、平良美夢部長(18)は「3年生にとって大きな舞台は最後。歌って踊るうちに緊張がほぐれ、楽しい雰囲気で踊れた」と振り返った。
新型コロナウイルス感染防止のため、保護者など一部の関係者のみ入場が許可された。