玉城デニー知事は11日、石垣市を訪れ、尖閣諸島警備に専従している石垣海上保安部の大型巡視船たらま(1000㌧型)を視察。巡視船の職員らを激励した。
第11管区海上保安本部の葛西正記本部長や石垣海上保安部の増田克樹部長が尖閣警備や海難救助などの業務説明を行った。
知事は巡視船の甲板で、集合した職員約20人を前に、尖閣諸島周辺で航行する中国公船の動きに言及。「わが国の領土主権を侵害しかねない行為が頻繁に起こっている。石垣海上保安部に大型巡視船13隻が配備され、領海警備体制が強化されたことは心強い」と述べた。
今後の尖閣情勢について「引き続き情報収集を進め、国の関係機関と連携を図る」と強調した。
視察後、報道陣に対し「365日24時間、この海域の漁業者、船舶、住民の安全安心のため業務に当たっていることに敬意を表するとともに、感謝の意を表した」と視察の意義を強調した。
今回の視察を巡っては、県議会9月定例会で石垣市区選出の大浜一郎県議が知事に対し、尖閣諸島の警備に当たる海上保安官との面談を要請。玉城知事は、八重山訪問の機会に検討する考えを示していた。