人身事故 前年比44%減 コロナ外出自粛が影響か 八重山署

飲酒運転の取り締まりで車両を検問する八重山署の警察官=10月16日午後11時過ぎ、真栄里公園前

 八重山署(江田一也署長)管内で発生した今年の人身事故は10月末現在で38件で、前年比44%の大幅減になっていることが12日、同署のまとめで分かった。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の動きが広がり、事故件数の減少につながった可能性がある。同様に、飲酒運転の検挙数も前年同期比40%減になっている。

 人身事故件数は、3月までは前年同月とほぼ同じペースで推移していたが、新型コロナ感染拡大が石垣市で顕著になり始めた4月に前年同月比7件減となり、大きな減少幅を記録した。石垣市は4月16日、独自の緊急事態宣言を発表し、市民に外出自粛を呼び掛けている。
 いわゆる「第2波」が沖縄本島を中心に襲来した7月の人身事故件数も、前年同月比8件減となり、今年最大の減少幅だった。
 10月までの10カ月間を見ると、1月、5月、10月以外のすべての月で人身事故件数は前年同月を下回った。
 物損事故件数(概数)も10月末で1665件となり、前年同期を547件(32・9%)下回っている。
 飲酒運転の検挙数は10月末現在、前年同期比46件減の46件。同署は「飲酒運転の検挙には引き続き力を入れている」としているが、検挙件数の減少は新型コロナ感染拡大による飲み会の自粛などが影響している可能性がある。
 同署は「年末になると飲酒の機会が増える。深酒は避け、適正量の飲酒を心がけてほしい」と飲酒運転の防止を強調。安全運転の励行に向け「交差点での一時停止違反の取り締まりなどを継続していく」としている。

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