暮らしの「祈り」学ぶ 作法と心遣い再確認 八重山民俗舞踊保存会

「暮らしの中の祈り」について講話した荻堂久子氏=15日午後、結い心センター1階研修室

 八重山民俗舞踊保存会(赤山正子会長)は15日午後、石垣市平得にある大阿母御(ホールザーオン)神司の荻堂久子氏を講師に「暮らしの中の祈り」をテーマとした学習会を結い心センターで開いた。約40人の会員が集まり、自然神に仕える際の作法と心遣い、女性の役割について再確認した。

 荻堂講師は「私にとっての神とは、太陽、月、火、水などの自然神、自然そのもの」とした上で、火の神など、暮らしの中で行う祈りに適切な場所・時期・作法等を解説した。
 祈りについて、「思いが叶えられるようにお守りくださいと願うが、努力は自分でするのよ」とした上で、「母の務めであり、主婦の務めであるということを肝に銘じたい」と強調。
 「感謝は絶対に忘れないで、それが最初。祈りは心の中で唱えるのではなく、必ず言葉に出して。そして何を供えてあるか伝え、どうぞお受け取りくださいと申し上げて」と呼び掛けた。
 供物の意味について①大根は根を下ろす②ナスは夢をなす③玉ねぎは良い事を巻き込む④芋は子孫繁栄―などと説明し、食べ物を供えることについては、「食べる前にお供えして食べることを心掛けている。喜んでお供えを」と話した。
 赤山会長は「女性が祭祀儀礼の中で果たす役割は生活の中でも重要。舞踊継承においても祭祀儀礼の祈りは大切だと感じる。考える機会になれば」と願った。
 学習会を終えた会員は「日々感謝の気持ちを持って祈ることが大事だと感じた。感謝の気持ちを舞踊にも生かしたい」などと話した。
 保存会の学習会は年に2度行われ、今回で今年の学習会は終了となる。

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