交通事故防止で回転灯 西表島 ヤマネコ通過を警告

イリオモテヤマネコ事故防止のため、西表島の古見相良橋付近に設置されたパトランプ(環境省西表自然保護官事務所提供)

 イリオモテヤマネコの交通事故を防止しようと、環境省西表自然保護官事務所は18日、西表島東部の古見相良橋付近に、ヤマネコなどの動物が通過すると回転・点滅し、ドライバーに警告を発するパトランプ(回転灯)を設置した。来年3月初旬まで試験的に設置し、事故防止の効果を検証する。

 古見相良橋付近は2010年以降、ヤマネコの交通事故が多発しており、昨年11月3日、最近では最後に死亡事故が発生した場所でもある。
 レーザーエリアセンサーシステムで、ヤマネコやイノシシなどの動物が検知エリアを通過すると、自動的に回転灯が稼働する。電光掲示板で「ヤマネコ注意」の文字も流れる。前後100㍍の地点には「レーザーエリアセンサーシステム設置試験実施中」の看板も設置している。
 同事務所は19日、現地でレーザーエリアセンサーシステムの動作確認を行い、稼働を開始した。
 同事務所は周辺を通過するドライバーに「走行時は制限速度を厳守し、ヤマネコなどに注意してほしい」と呼び掛けている。

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