県産食材を積極的に活用し食材の魅力を発信する県認定の飲食店「おきなわ食材の店」の2020年度登録店に、八重山地区から石垣市内の3店舗が新たに追加された。今年度の新規登録は計17店舗。これで県内では計324店舗、同地区では計45店舗となった。
八重山地区で新たに登録されたのはゲストハウス「はりはりはうす」(玉城隆裕代表)=新川=、ハーブ園やカフェ等を経営する「ガーデンパナ」(遠山健夫代表取締役)=崎枝=、「島料理居酒屋 あだん亭」(砂川吉信大将)=大川=の3店舗。
はりはりはうすは玉城代表夫妻が3年前にオープン。飲食店で30年以上磨いた技術を基に、5菜1汁の石垣島産食材を中心とした朝食を提供している。
代表の妻、さとみさん(61)は「これからも、旅でいらしたお客様に石垣を感じてもらえる料理を提供していきたい」と話した。
ガーデンパナは1992年からオリジナル調味料やハーブティーを製造し、2014年には摘みたてハーブとオリジナル調味料を使った料理を提供するカフェをオープン。
製造主任の中村由紀子さんは「県外内のお客様に琉球ハーブの素晴らしさを伝えていきたい」と決意を新たにした。
あだん亭は厳選された新鮮な島の食材をふんだんに使った沖縄の伝統料理や飲み物を18年間提供している。
砂川大将は「こだわりは石垣の素材。これからも素材を広げ、八重山の良いところを見つけて皆にPRしたい」と意欲。メニュー作りに15年ほど関わっている伊志嶺佳彰さんは「素材の幅広い使い方を考え、お客さんの思い出に残るよう大将と頑張りたい」と意気込んだ。
今年度、新規に登録されたのは17店舗で、県内計324店舗、同地区計45店舗。登録店舗は「おきなわ食材の店ガイドブック」や専用ホームページにも掲載される。
19日、県八重山合同庁舎で登録証交付式が行われ、3店には登録証と盾、幟(のぼり)が贈られた。
八重山農林水産振興センターの仲宗根智所長は「地域の食材を活用した美味しい料理は大きな観光資源。メニューの開発と安全でおいしい料理を提供し、八重山全体の振興に」、八重山事務所の宜野座葵所長は「コロナで厳しい状況だが、観光客や地元の方に愛される店に」と期待した。