VERA(ベラ)石垣島観測局の存続を求める八重高生の有志7人のグループ「ベラジニア」と、高校生をバックアップしていた石垣市商工会青年部(吉田大介部長)による署名活動の集計がこのほど終了し、石垣市での署名総数は5099筆となった。市商工会によると、全国4カ所を中心に行われた署名総数は1万6344筆で、石垣での署名は全体の31%を占めた。署名は24日、萩生田光一文科大臣に提出される。
市内署名活動は10月1日から11月6日までの1カ月以上に渡り実施された。
メイクマン石垣店、ゆらてぃく市場、市内各高校での街頭署名活動のほか、市商工会や宿泊施設など市内9カ所に署名台を設置し、市商工会青年部の各事業所約100カ所での署名用紙の設置も行い、計5099筆を集めた。
国立天文台が電波望遠鏡を設置している全国4カ所のVERA観測局の運用継続をめぐっては、今年4月、奥州市の地域住民で組織する「VERAサポーターズクラブ」が結成。
水沢以外の鹿児島県入来局、東京都小笠原局、沖縄県石垣島局の地域でも署名活動を行い、計1万6344筆の署名が集まった。
署名は24日、市商工会青年部員が東京まで持参し、VERAサポーターズクラブのメンバーと共に萩生田文科大臣宛てに提出する。
ベラジニアの代表と吉田部長らは22日午後、市商工会で記者会見を開き、結果を報告した。
ベラジニアの青木宙帆代表(2年)は市民らの署名への協力に感謝し、「活動を通して、ベラの存在を知ってもらい、宇宙にも興味を持ってもらえる機会にもなった」と成果を実感。
吉田部長は「ベラ存続がどのくらい共感を得られるか不安だったが、多くの方から快くご協力いただけた」、西表淳副部長は「石垣島局が2022年のその先でも星空観光施設の拠点や高校生の学びの場として残せるように国に届けたい」と話し、協力者らに感謝した。