石垣市川平地区のわかば幼稚園と川平保育所を統合し、西部地区の子育て支援の拠点施設となる「川平認定こども園」(仮称)の起工式が24日午前、川平公民館に隣接する建設地で行われた。施工業者代表と市関係課職員ら約20人が参加し、着工を喜び、工事の安全と無事の竣工を祈った。建物は2021年夏ごろに完成予定。
起工式で中山義隆市長は「風光明媚な川平湾を眺める高台に建設される。西部地域で育つ子どもたちの健やかな成長に寄与する施設になる」と期待。
川平公民館の野底昭男副館長は「川平にとって保育所の建設は多年の念願で喜びもひとしお。川平特有の自然環境を生かした施設で子どもたちが伸び伸びと生活でき、地域住民が気軽に集える川平の交流拠点となるよう」と願った。
㈲黒島組の黒嶋克史代表取締役が施工業者を代表し、「川平は国内外で有名な地域。地域、観光産業のコンプライアンスをちゃんと守りながらやっていく」と誓った。
起工式では読経での安全祈願の後、中山市長、黒嶋代表、洲鎌設計室㈱の洲鎌裕治代表取締役の3人が鍬入れの儀を執り行なった。
工期は現時点で21年3月31日だが延長を予定しており、建物の完成は同年夏ごろ。外構工事を終えるのは同年の10~11月頃になるという。
建物の延床面積は1135・5平方㍍、鉄筋コンクリート造2階建てで、定員は80人。
主に崎枝、川平、吉原、富野校区のゼロ~5歳児を受け入れる。ゼロ~2歳児については、地域でほかに民間保育施設の受け皿がなく、市の公立こども園として初の受け入れになる。
保育室のほか、母親同士の交流や子育て相談ができる地域支援室も設置される。
市は子ども・子育て支援事業計画で、わかば幼稚園と川平保育所の老朽化による建て替えに伴い、認定こども園を整備する方針を決定。17年度に基本構想を策定し、事業を進めてきた。