五輪で「感動の走り」を 五輪内定の新城幸也帰島

同級生からたくさんの激励を受けた新城幸也選手=25日、石垣市役所

東京五輪の自転車競技(ロードレース)に内定した石垣市出身の新城幸也=バーレーン・マクラーレン所属=は25日午後、石垣市役所に中山義隆市長を表敬訪問し、「皆さんに感動してもらえる走りをしたい」と改めて意気込みを語った。五輪出場内定後、新城が石垣島に帰るのは初めて。

新城は2009年の自転車ロードレースの最高峰「ツールドフランス」で日本人として初めて完走。五輪は2012年のロンドン、16年のリオに続き、東京で3大会連続の出場となる。
「走りに関しては100%の力を出すこと。ヨーロッパで10年以上走ってきたので、(五輪で)走っている姿を県民の皆さんにも見てもらって応援してもらいたい。開会式翌日に結果が出るので第1号のメダルを目指したい」と抱負を語った。
東京五輪の自転車競技は東京都調布市の武蔵野の森をスタートし、富士山のふもとにある富士スピードウェイのゴールまでの道のりで、レース距離は約234㌔。登った高さの総計を示す獲得標高は約4865㍍で到達までに6時間以上かかるコースとなり、世界でも厳しいコースと言われるという。
中山市長は「地元のヒーローとして(東京五輪で)大活躍してもらいたい」と激励。表敬後は石垣二中時代からつながりのある同級生から日の丸に「新城幸也一等賞」と書かれた寄せ書きや花束が手渡され、励ましを受けた。
新城は21日から久しぶりに帰省。「(コロナで)石垣島の状況を心配していたが、変わらない風景でうれしく思った。(滞在中は)のんびりと過ごし、父の畑や海を見た。18歳まで育った石垣島なので懐かしかった」と故郷での充実したオフを振り返った。

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