中国外相に抗議決議へ 「日本漁船の操業権侵害」 尖閣問題で市議会

 来日した中国の王毅国務委員兼外相が尖閣諸島(石垣市)の中国領有権を主張するとともに、周辺海域からの日本漁船締め出しを提案した問題で、石垣市議会(平良秀之議長)が12月定例会初日の30日、抗議決議する。決議案では王外相の言動について、日本漁船が尖閣諸島周辺海域で操業する権利を侵害するものだと指弾。市議会は27日の議会運営委員会(仲間均委員長)で、決議案の文面などを確認した。

 決議案では、中国海警局の船が尖閣諸島周辺を航行する日数が初めて300日を超えたことなどを挙げ「事態は格段にエスカレートしている」と懸念。王氏の言動だけでなく「日本漁船の正当な漁業活動への侵害を繰り返す中国海警局船の活動」にも厳重に抗議した。抗議決議の宛て先は中国国家主席、外相など。与党の砥板芳行氏が提案した。
 決議案に対し、野党から特に異論はなく、30日に可決される見通し。
 王氏は24日、日中外相会談後の記者会見で、尖閣周辺海域で操業する日本漁船について「一部の真相が分かっていない日本漁船」と述べ、出漁の意図を疑問視した。自らも漁業者として尖閣周辺に出漁している仲間委員長は取材に対し、王氏の発言について「私は漁業者の資格を取って漁に出ている。何を根拠に漁業者であることを疑う発言をするのか」と批判。
 茂木敏充外相が王氏と共同で記者会見しながら、その場で反論しなかったことについて「なぜ怒らないのか不思議だ。こんな弱腰で国が守れるのか」と憤った。
 王氏は記者会見で「一部の真相が分かっていない日本漁船が釣魚島(尖閣諸島の中国名)周辺の敏感な水域に入る事態が発生しており、中国側としてはやむを得ず、非常的な反応をしなければならない」と発言。周辺で操業する日本漁船への威嚇行為を正当化した。
 報道陣の取材に対し、尖閣周辺海域に日中双方の公船以外の船舶を入れないことも提案した。

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