尖閣問題、中国に厳重抗議 王外相発言受け全会一致 市議会

 来日した中国の王毅国務委員兼外相が尖閣諸島(石垣市)の中国領有権を主張した問題を受け、石垣市議会は12月定例会初日の11月30日、王氏の発言に対する抗議決議を全会一致で可決した。

 決議文では、王毅外相の発言について「日本の漁船が尖閣諸島周辺海域で操業する権利を侵害する発言であり断じて容認できない」と批判。
 今年に入り、尖閣周辺海域での航行日数が初めて300日を超すなど、エスカレートする中国海警局船の活動も含め「厳重に抗議する」としている。宛て先は中国国家主席、中国外相など。
 提案者の砥板芳行氏は取材に対し、抗議決議の必要性について「尖閣問題で中国外相クラスの要人が、あそこまで踏み込んだ発言をしたのは初めてで、中国側の考え方もエスカレートしてきている」と指摘。
 王氏が、尖閣周辺で操業する日本漁船に対し「偽装漁船」という表現を使ったことを挙げ「初めて出てきた言葉だ。意図は不明だが、中国側が今後、日本漁船に対する『取り締まり』と称する活動を強化させるなど、漁業者に危険が及ぶ可能性がある」と危惧した。
 王氏は日中外相会談後の記者会見で、尖閣周辺で操業する日本漁船について「一部の真相が分かっていない日本漁船」と呼び、中国側は「やむを得ず非常的な反応をしなければならない」と海警局船による威嚇行為を正当化。報道陣に対し、周辺海域に日中の公船以外の船舶を入れないことを提案した。

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