第十一管区海上保安本部によると、26日午後4時9分ごろ、石垣市の尖閣諸島・南小島南南東約22㌔の海上で、領海侵入した中国海警局の船2隻が、付近を航行していた日本漁船に接近しようとする動きを見せた。海保が漁船の周囲に巡視船を配置し、安全を確保している。
領海侵入した2隻は「海警1401」「海警2302」。約4時間15分後の午後8時24分ごろまでに、日本漁船に引き続き、領海外側の接続水域に出た。
中国公船が尖閣周辺で領海侵入したのは23日以来で、今年29日目。23日にも同じ2隻が日本漁船を追うように領海侵入し、漁船に接近しようとする動きを見せていた。
日本漁船は、石垣市議の仲間均氏ら4人が乗船する八重山漁協所属の「鶴丸」(9・1㌧)と見られる。関係者によると、鶴丸は同日早朝、石垣港から尖閣諸島周辺海域に向けて出漁した。仲間氏は漁業者として継続的に尖閣周辺で操業している。
尖閣周辺の領海外側にある接続水域には、機関砲のようなものを搭載した「海警2201」のほか「海警1103」が航行している。中国公船が尖閣周辺を航行するのは11日連続。