約100㍍まで迫り威嚇 中国船の日本漁船接近 約7時間追尾、巡視船7隻ガード

尖閣諸島周辺海域で「鶴丸」に接近しようとする中国公船「海警2302」と、阻止しようとする海上保安庁の巡視船=26日(仲間均市議提供)

 石垣市の尖閣諸島周辺で、領海侵入した中国公船「海警」2隻に接近された八重山漁協所属の漁船「鶴丸」(9・1㌧)は27日午前、石垣港に帰港した。乗船した市議の仲間均氏(71)によると「海警」は「鶴丸」から約100㍍まで接近し、複数回、汽笛を鳴らして威嚇。「鶴丸」が石垣島に向かって引き返したあとも執拗に追尾を続け、追尾時間は約7時間に及んだ。

 「鶴丸」は26日朝、石垣港を出港し、午後2時半ごろ、尖閣諸島・南小島と北小島近くの海域に到着。「海警」2隻は「既に待ち構えていた」(仲間氏)という。
 「海警」2隻は「鶴丸」に接近しようとしたが、海上保安庁が巡視船7隻を周辺に配置し「鶴丸」を両側からガードした。「海警」は警告するように汽笛を3、4回鳴らした。仲間氏は尖閣周辺にたびたび出漁しているが「海警」が日本漁船を汽笛で威嚇するのは初めてという。
 「鶴丸」は5時半ごろから漁を開始したが、悪天候ではかどらず、8時半ごろ、石垣島に引き返し始めた。しかし「海警」は「鶴丸」を挟み撃ちにするような態勢で追尾を続行。巡視船が間に入り「海警」の接近を阻止した。
 「海警」の船体にある表示板には「この海域は中国が管轄している」などと記されていた。
 仲間氏が尖閣諸島海域に出漁したのは昨年5月以来。「脅威はさらに高まっていると感じた。尖閣に平和と安定はない。今のままでは、尖閣は中国に取られてしまう。崇高な使命感で職務に当たっている海上保安庁に感謝したい」と話した。
 第十一管区海上保安本部によると「鶴丸」に接近した中国公船は「海警1401」「海警2302」。26日、尖閣周辺で約4時間15分領海侵入した。

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