石垣市名蔵に住む上地正人さん(62)が、ヤギ5頭が伸び伸びと暮らす「ヤギ広場」を自宅庭に設置している。訪れる人は自由に餌をあげたりヤギたちと遊ぶことができ、晴れた日には子どもや孫を連れた家族も姿を見せる。上地さんは、「動物との触れ合いを通して、子どもたちや地域住民が交流する場所になるといい」と期待した。
上地さんは名蔵で育ち、大学進学を機に上京。教員として41年間を過ごし、4年前に帰郷した。
近所の人からオス1頭、メス2頭のヤギの親子を譲り受けて飼育を始めた。名前はメスがグラ、サナ、リリス、メリー、オスがギンセイ。
晴れの日にはヤギたちが広場内を活発に動き回り、上地さん手作りの小屋やドラム缶のおもちゃに乗って遊ぶ。
県道208号(浅田線)沿いにある広場は運転していても目に留まりやすく、ヤギの可愛らしい姿に、思わず速度を緩めてしまう人も。
上地さんは、「自由に餌をあげたり、中でヤギと遊んでも大丈夫。石垣は動物と触れ合える場所が少ないので、子どもや移住者、地元の人も交流できる場所になるといいな」と話した。
ヤギのミルクを絞ったり、ヤギを見るために通ってくれる子どもたちを眺める生活に幸せを感じると言う上地さん。
広場にはニワトリが約19羽、烏骨鶏も5羽ほど住んでおり、卵の収穫が楽しみだという。近日中に、地元の幼稚園からウサギもやって来る予定だ。