石垣市で新型コロナウイルスの感染が急拡大している状況を受け、中山義隆市長は6日、市役所で記者会見し、7日から20日までの2週間、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。島外の人との飲食を伴う会合、高齢者との接触、大人数で集まっての会食や会合も自粛を求めた。最近の感染例を見ると、島外に旅行・出張した市民や、帰省などで来島した人と接触した市民が、会食や模合などで感染を広げるパターンが目立つ。中山市長は「(4月に発令した)緊急事態宣言に準じるくらい、強く行動を自粛してほしい」と述べた。
市内の感染者は直近1週間で31人に達した。PCR検査の件数も3日38件、4日24件、5日48件、6日44件と高止まりしている。中山市長は「感染者はさらに増える可能性がある。危機的な状況」と強調した。
年末年始に旅行したり、帰省した人と接触して感染した市民は、今後1週間に発症のピークを迎える可能性がある。市は該当する市民に対し「体調管理を徹底し、発熱やせきなど、少しでも異常があれば市の外来に相談してほしい」としている。
最近の感染者の特徴としては①40~50代の男性が多い②旅行・出張で沖縄本島に出掛けて現地で飲み会に参加し、石垣島に戻ったあと、家庭内や会食、模合で感染を広げる例が多い―という。
川満誠一副市長は「マスクを外して飲食することで飛沫が広がるリスクが上がる。マスクを外して人とやり取りする機会を減らしてほしい」と要望した。