中国船侵入、周辺に漁船 尖閣、連日の操業妨害

 第十一管区海上保安本部によると、15日午前7時51分ごろ、中国海警局の船「海警1401」が石垣市の尖閣諸島・大正島南南東で領海侵入した。周辺では1人乗りの日本漁船(8・5㌧)が操業しており、海保は中国公船に領海から退去するよう要求するとともに、漁船の周辺に巡視船を配置し、安全を確保した。中国公船が尖閣周辺で領海侵入するのは3日連続で、今年3日目。
 「海警1401」は約10時間30分後の午後6時25分ごろ、対象島南南東で領海外側の接続水域に出た。
 中国公船は14日に領海侵入した際も、周辺で操業していた同じ漁船に接近するような動きを見せた。日本漁船の操業を連日妨害することで、尖閣諸島の領有権を主張する狙いがあると見られる。
 加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、中国側に抗議したことを明らかにし「断じて容認できない。引き続き毅然と対応したい」と強調した。
 尖閣周辺の接続水域では15日午後6時40分現在、機関砲のようなものを搭載した「海警2201」のほか「海警2302」「海警1103」「海警1401」が航行している。中国公船が尖閣周辺を航行するのは6日連続。

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