陸上自衛隊第15旅団(旅団長・佐藤真陸将補)は13日午前、所属ヘリ部隊・第15ヘリコプター隊の年頭飛行訓練を行い、報道陣や関係団体に公開した。
年頭飛行訓練はヘリ操縦士らの士気高揚と飛行技術の向上を図るため、例年1月初旬に行われる。今年初めての訓練で第15ヘリ隊の隊員ら40人が参加しCH-47輸送ヘリコプター2機と、UH-60多用途ヘリコプター2機が編隊飛行を実施。佐藤旅団長は上空から視察した。
佐藤旅団長はLR-2連絡偵察機、民間団体と報道陣はCH-47にそれぞれ搭乗した。那覇基地を離陸後、一時南下し、沖縄本島南部の上空を飛行。その後、北上し中城湾上空を飛行した。
佐藤旅団長は訓示で昨年に第15ヘリ隊は任務飛行や新型コロナ患者の空輸を重大な事故なく行ったと指摘。「平素からの努力によるもので旅団長として敬意を表する」と述べた。ヘリ隊の即応態勢維持も要望。「真に戦える旅団を実現するため、県民の更なる理解と信頼獲得にまい進してもらいたい」と話した。
第15ヘリ隊は前日の12日夜に県からの要請を受け、新型コロナウイルス患者を石垣空港から那覇基地まで空輸した。中山義隆市長はツイッターを更新し、八重山病院に搬送された患者が重症だったため、沖縄本島に空輸されたと説明。「医療関係者や自衛隊の皆様に感謝申し上げる」とした。