おばぁたちの野菜を販売 名蔵の小さな土曜市場

野菜を選ぶ市民ら=16日午前、名蔵の上地さん自宅前

石垣市名蔵に住む上地正人さん(63)とルミ子さん(同)夫妻は毎週土曜日の朝、名蔵の自宅前で地域の農家が栽培した野菜を半無人販売している。島バナナや人参、玉ねぎなどの完全無農薬野菜のほぼ全てが100円で売られており、利用者は上地さん手作りの貯金箱にお金を入れる。毎週1~2時間で売り切れてしまう、名蔵の小さな人気市場だ。
上地さん夫妻は、みんなが集まれる場所を作ろうと2019年10月、サトウキビ畑の一角などで地域住民が栽培する野菜の販売を始めた。
当初は名蔵公民館で開催していたが、新型コロナウイルスの拡大を懸念して昨年8月から、自宅前で規模を縮小して行なっている。
野菜は当日の朝に販売者が持ち寄ったり、上地さんが自宅に取りにいくという。どの野菜も前日の夕方か朝に収穫したもので鮮度は抜群。しかも完全無農薬だ。
利用者は自由に野菜を見てそれぞれの販売者の貯金箱にお金を支払うが、袋詰めや両替などは夫妻が対応する。
ルミ子さんは「週に1回、みなさんと会えるのも楽しい。商品は綺麗なものばかりじゃないけど、おばぁやおじぃの優しさで作られた安全な野菜だよ」と笑顔を見せる。
洗って千切りにされたパパイヤや、おすすめの調味料が付いた冬瓜など。地元の市場ならではの商品が並んでいる。
近所に住む市民をはじめ弁当屋やペンション運営者にも人気で、朝8時半の開始から1、2時間で売り切れてしまうことがほとんどだ。
この日は、八重山高校2年の前森朱琳さん(17)も訪れた。友人らと『世界一盗まれない無人販売所』を作るプロジェクトに携わる朱琳さんは、「地域住民と連携し、工夫がいっぱいの無人販売所はみんなから愛されると思う」と話した。
今後は出店者を増やしたり、自身の畑を貸し出すなどして、農業を楽しむ市民と市場を盛り上げていきたいという。
市場は毎週土曜日、県道208号(浅田線)の歩道で開催されている。

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