石垣市が尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する前、中国駐福岡総領事館から市に再三の抗議があった問題で、加藤勝信官房長官は19日の記者会見で「中国側から外交ルートで独自の主張に基づく申し入れが行われた。尖閣諸島はわが国固有の領土であり、中国側の申し入れは全く受け入れられないという立場で、しっかりと反論を行っているところだ」と述べた。
中国による内政干渉ではないかとの問いには「わが国の一貫した立場にのっとって反論している」と述べるにとどめた。
18日の施政方針演説で菅義偉首相が尖閣諸島問題や、香港、ウイグルでの中国の人権弾圧に触れなかったことについて「中国につけ入る隙を与えているのではないか」と問われ「尖閣諸島も含めて、懸案があることを示し、中国側に具体的な行動を強く求めている」と強調した。
石垣市によると、市が字名変更の検討を始めたことを受け、2017~20年にかけ、中国駐福岡総領事館の担当者から再三、市に電話で抗議の申し入れがあった。