八重山高等学校の前盛朱琳さん(2年)、清水花菜さん(同)、島仲萌々花さん(1年)、上杉美波さん(同)、大野来奈さん(同)6人が「世界一盗まれない無人販売所」を作るプロジェクトに挑戦している。6月中の一号店出店を目指し、現在は地元農家らの協力を募っている。
2020年6月にスタートした同プロジェクトは、「盗まれやすい」「管理が難しい」といった無人販売所が抱える課題を解決し、人々が島の野菜に親しむ機会を創造する目的。石垣市公営塾(石垣市主催)の協力を得ている。
前盛さんは「島農業の課題は後継者がいないこと。プロジェクトを通して農業を身近に感じる若者が増えてほしい」、清水さんは「生産者を身近に感じて農家の実態を知ってほしい。インパクトあるお店を作りたい」と意気込んだ。
前盛さんらは農家を対象にしたアンケート実施や、高校生が実践型探究学習を発表する「全国高校生マイクロプロジェクトアワード」での発表を通して企画の見直しを重ねてきた。
一番の課題である「盗まれにくい」販売所を作るため、①インスタ映えする外観作り、②農家の写真を展示して親しみを湧かせる―などのアイデアが挙がっている。
6月に一号店を出すことが目標で、現在はリノベーションできる販売所や協力農家を探すため、SNS等に力を入れて活動を発信している。
活動日の1月28日夕方は、同塾の末吉優講師らのアドバイスを受けながら今後の活動内容を確認した。
同塾は高校生の進路選択を応援する指導を行う。生徒らは多様なキャリアを持つ大人たちのサポートを受けて興味のあるプロジェクトに取り組む。
塾は平日夕方、大濱信泉記念館で開講している。