残したい島、映画で描く 東盛あいかさん(与那国) 京都芸大学長賞を受賞

与那国島を描いた映画『ばちらぬん』のポスターを掲げる東盛さん(本人提供)

 与那国島祖納出身で、京都芸術大学映画学科俳優コース4回生の東盛あいかさん(23)が5日、ドキュメンタリーとファンタジーとを掛け合わせて与那国島を描いた映画『ばちらぬん』で、2020年度同大学卒業制作の最高賞に当たる学長賞を受賞した。
 同作品は、主人公の少女が与那国島と異世界を行き来しながら時空を超え、島の過去・現在・未来などを伝える、ドキュメンタリーとファンタジーとを掛け合わせた「半ドキュメンタリーファンタジー」の映画。東盛さん自身が脚本から監督、主演までを務めている。
 与那国島の方言「ばちらぬん」は「忘れない」を意味し、与那国方言が消滅の危機にあることを伝え、島の習慣や文化を受け継ぎ忘れないようにしたいとの思いを込めた。
 東盛さんは大学入学時から与那国島の映画を撮りたいと考えていたが、昨年春、リサーチのため島に帰省したが、新型コロナの影響で大学に戻れない日々が続いた。
 その間、祖父や島民の話を聞き、島の山、海、洞窟などを訪れ、改めて島について学び始めたのが、作品のきっかけに繋がった。
 「島にいた15歳までは全然知らなかったことを知った。祖父の老いや変わる風景・習慣などを目にし、残したい、自分にしかできないことは何かと考え、映画で描こうと決めた」と当時を振り返った。
 作品について「初めて与那国島を知る人もいると思う。どこかのシーンがその人に引っかかってくれ、与那国島を思い出したり、訪れるきっかけになってくれたら」と期待。
 学長賞を受け、「完成するまで手探りだったが、形になるにつれ他に類のない作品だと自信を深めた。島の人が見ても受け入れてもらえるか不安だったが、受賞で少し自信が持てた。あきらめず挑戦し続けてよかった」と喜んだ。
 今後は俳優の道を進んでいくという。
 同作品は6日から14日に行われる同大学卒業展の専用サイトで視聴できる。 

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