第十一管区海上保安本部によると、7日午前3時48分ごろから、石垣市の尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船「海警1301」「海警2502」の2隻が侵入し、大正島の南南東約22キロの海上で、航行していた日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せた。中国公船が尖閣周辺の領海に侵入し、日本漁船に接近するのは2日連続。領海侵入は今年5日目。
同じ中国公船は、6日には八重山漁協所属の別の漁船2隻に接近したばかりだった。中国海警局に武器使用を認める海警法が1日に施行されたが、日本漁船に接近した2隻の武器使用は確認されなかった。
関係者によると、7日に中国公船が接近した漁船も県内漁協に所属しており、5人が乗っていた。海保が漁船の周囲に巡視船を配備し、安全を確保した。
「海警1301」「海警2502」は7日午前9時10分ごろ、相次いで領海外側の接続水域に出た。8日には接続水域からも出た。
8日午後3時現在、尖閣周辺の接続水域では、機関砲のようなものを搭載した「海警1305」のほか「海警6303」が航行している。中国公船が尖閣周辺を航行するのは10日連続。