3市町、集団接種計画 ワクチン冷凍庫、石垣に搬入 医療従事者は来月開始

新型コロナウイルスのワクチン冷凍庫が初めて石垣市に搬入された=12日午後、徳洲会病院

 新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)が12日、初めて石垣市に到着し、県立八重山病院と徳洲会病院に搬入された。県、3市町、八重山地区医師会は、3月上旬から医療従事者向けに接種を開始するスケジュールで調整を進めている。住民向けの接種は4月以降、65歳以上の高齢者を優先してスタートすることになっており、3市町とも集団接種を予定している。ワクチンの到着時期は未定。

 医療従事者向けのワクチン接種は、冷凍庫が設置された2病院を中心に実施する。3市町によると、医療従事者は石垣市約1300人、竹富町約180人、与那国町約20人。
 与那国町には県からワクチンが輸送される。石垣市、竹富町は2病院の冷凍庫に保管されるワクチンを使用する見込みだが、時期や方法などは今後決める。
 住民向けのワクチンを保管する冷凍庫は3月中に石垣市3台、竹富町、与那国町各1台が搬入される。石垣市は当面、健康福祉センター、かりゆし病院に設置する予定で、竹富町と与那国町の設置場所は町役場になる。
 ワクチンが到着し、接種時期が決まれば、3市町とも65歳以上の高齢者を優先にクーポン券を発送する。クーポン券を持参すれば、無料で接種が受けられる。高齢者の次は基礎疾患がある人を優先して接種する方向だが、石垣市は「自己申告になるだろう」としている。ワクチンの接種対象は16歳以上。
 石垣市は健康福祉センターで集団接種を行うほか、かりゆし病院などの医療機関でも個別に接種を行う方針。竹富町は多数の島で構成されているため、島ごとに集団接種を実施する方向で検討している。与那国町も集団接種を行うが、場所は未定。超低温での保管が必要なワクチンは米製薬大手ファイザー製で、冷凍庫はマイナス75度に保たれている。ワクチンを冷凍庫から取り出して解凍した場合、最大でも5日以内に使用する必要があるため、市の担当者は「時間との勝負。いかに効率良く作業を進めるかだ」と話す。

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