加藤勝信官房長官は1日の記者会見で、中国海警局の船が石垣市の尖閣諸島周辺で領海侵入や日本漁船への接近などを繰り返していることについて「誠に遺憾で、断じて容認できない。こうした活動は、そもそも国際法違反だ」と批判した。
中国は、海警局船に武器使用を認める「海警法」を2月1日に施行した。加藤氏によると、1日からの1カ月間で海警局船の領海侵入は6件、うち5件は周辺を航行する日本漁船に接近しようとした事案だった。領海外側の接続水域での航行日数は計26日に上った。
加藤氏は「(海警局船の)航行、侵入、日本漁船への接近が相次いでいることは極めて深刻だ。引き続き緊張感を持って注視していく」と強調した。
第十一管区海上保安本部によると、尖閣諸島周辺の接続水域では1日、中国海警局船「海警1401」「海警2302」の2隻が航行している。尖閣周辺で海警局船が確認されるのは17日連続。