八重山防衛協会(三木巖会長)などの自衛隊協力団体が主催する「2020年度 美ら島の未来を護る君の手で 八重山地区自衛隊採用予定者激励会」が6日午後、市内で開かれ、保護者や関係者ら約50人が採用予定者22人の新たな門出を祝った。22人という予定者数は1972年の自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所開設以来、過去最多となる。
今年度の採用予定者は、陸上自衛隊の一般曹候補生2人、自衛官候補生15人、航空自衛隊の一般曹候補生1人、自衛官候補生4人の計22人。出身地は石垣市16人、竹富町5人、神奈川県1人。
戦闘機パイロットを目指して入隊を志望した真玉橋琉輝君(17)は激励に感謝し、「新たな目標を持ち、恩返しできるよう、一人前の自衛官を目指し頑張る」と入隊決意を宣誓した。
石垣海桜(みお)さん(18)は「コロナで大変な中、頑張っている自衛隊員の姿を見て自分も頑張りたいと思った。過酷な事もいっぱいあると思うけど、耐えられるよう頑張る」と意気込んだ。
激励会では主催者を代表し、三木会長は「自衛隊は国防という大事な使命がある。日本の独立と主権を守るため頑張ってほしい。市民の皆さんも応援している。自信と誇りを持って」と激励。
自衛隊沖縄地方協力本部の坂田裕樹本部長は「皆さんは自衛隊の八重山代表。活躍することが地元の人の喜び。誇りを持って、各地で八重山の気持ちを発揮し頑張ってもらいたい」と期待した。
岸信夫防衛大臣はビデオメッセージで「国の存立と世界平和に貢献する組織は自衛隊の他にはない。国民の命と平和な暮らしを守り抜く自衛隊は最後の砦。国民の期待に応えるのは皆さん一人ひとり」と伝えた。
このほか中山義隆石垣市長、西大舛髙旬竹富町長、大浜一郎県議会議員の祝辞や、石垣市出身自衛官からの激励メッセージもあり、最後は万歳三唱で激励会を結んだ。
激励会を主催したのは八重山防衛協会のほか、八重山自衛隊家族会(上地和浩会長)、県隊友会八重山支部(蔵盛永秀支部長)、県自衛官募集相談員連合会八重山支部(上地和浩支部長)の4団体。同本部石垣出張所(岡本知力羅所長)が共催した。