高橋、長谷部さん卒業 琉大離島枠1号、医師目指す 八重高出身

琉球大学医学部を卒業した高橋さん(右)と長谷部さん=高橋さん提供

 琉球大学医学部に離島枠第一期生として入学した高橋信之介さん(24)と長谷部郁さん(24)がこのほど同大を卒業。4月から研修医として沖縄本島内の医療機関で勤務する。高橋さんは「どん欲に学び、地元や沖縄の地域医療に貢献したい」、長谷部さんは「研修医としてスキルアップし、へき地全般で力を発揮できる医者になりたい」と抱負を語った。
 2人は2015年4月に同大医学部に入学。石垣第二中、八重山高校で学んだ幼なじみという。
 今後、高橋さんは中部病院で、長谷部さんは南部医療センターでそれぞれ勤務する。
 高橋さんは母親の病気をきっかけに医学部進学を決意。「患者の不安を取り除き、笑顔にしてあげられる医師になりたい」と笑顔を見せた。
 長谷部さんは「石垣島ではできない医療があると思ったので、沖縄本島の琉球大学に進学した」と振り返った。
 研修医として勤務後、自身の適正と希望に合わせ進路先を決定する。高橋さんは「内科や外科などを幅広く学ぶのが目標。技術や知識を深め、将来の専門を決めたい」と意気込んだ。長谷部さんは「内科と小児科に興味がある」という。
 琉球大学医学部医学科では、離島枠として離島高校生の進学を支援する制度があり、県が授業料や生活費を貸与する。一定期間、指定医療機関で勤務すると返還が免除される。

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